不動産の売却は大きな取引になるため、調べることやわからないことが多く悩んでいる人も多いでしょう。不動産売却においてまず最初におこなうのは、売却したい不動産の相場や査定価格を知ることです。
そこで、この記事では不動産の売却査定に関して「不動産の売却査定は複数社に依頼すべきなのか」「何社で相見積もりするのがおすすめなのか」といったお話を宅地建物取引士である土井さんに伺いました。不動産の売却査定の依頼で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてださい。
監修者紹介

宅地建物取引士
土井雄介 さん
宅地建物取引士・3級FP技能士・少額短期保険募集人の資格保有。2008年から15年以上不動産業界に携わる専門家。昔ながらの営業会社で学んだ事を反面教師に「引きの営業」を意識。現在はフリーランスとして活躍中。
詳しくはこちら
詳しくはこちら
目次
不動産の売却査定は複数社に依頼すべき?

複数社に依頼するべきだと思います。
エリアはもちろん土地、戸建、マンションで業者の見方が変わります。やる気の違いも感じると思います。ただ単に数字が高い業者を選ぶのではなく、その数字の根拠や売却スケジュールの提案に関しても比較検討する必要があると思います。ただ、手間なのは複数の業者と連絡のやり取りをしなければならない点です。でもその価値はあると思います。
複数の不動産会社に依頼するのは失礼?

全く失礼ではありません。
逆に失礼と言ってくる業者がありましたらそこは切った方がいいと思います。そもそも売却依頼の媒介には「一般媒介」もあり、複数の業者に依頼するという方法が宅建業法でルール化されています。
不動産一括査定サイトは使うべき?

どちらが正解というのはありません。
一括査定サイトは1度だけ、物件情報を入力すれば纏めて査定依頼できるのでとても楽です。ただ業者へは一斉送信となるため、どうしても競争状態になってしまい、連絡が一気に来て疲れてしまうかもしれません。自社に囲い込むために過剰なリップサービスもあるかもしれません。それに対して自分で不動産業者に直接連絡する方法はじっくり選べますが、その都度物件情報や売却理由を伝えなければいけない手間があります。
何社で相見積もりするのがおすすめ?

3社くらいがよいかと思います。
1社は大手仲介業者、もう1社はお住まいのエリアで長く営業している地域密着型業者、もう1社はHP等を閲覧して気になった業者等でしょうか。3社くらいでしたら連絡のやりとりも手間に感じないレベルかと思われます。
不動産の売却で相見積もりする際の注意点は?

物件情報はもちろん、売却スケジュールや条件は同じ内容で伝える必要があります。また相見積もりをしている事は伝えた方が良いと思います。査定数字だけではなくその根拠も知りたい旨を伝えると尚良いと思います。