不動産売却を検討中で、どこに売却を依頼したらよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。売却を依頼する不動産会社選びで失敗してしまうと、早期に売却することが難しく損をするかもしれません。
三井住友トラスト不動産は三井住友信託銀行グループの不動産会社で、不動産購入から売却まで不動産売買を一手に引き受けている会社です。
本記事では、三井住友トラスト不動産を実際に利用した人の口コミや評判を紹介します。三井住友トラスト不動産を利用するメリットやデメリットもあわせて紹介していきますので参考にしてください。
目次
三井住友トラスト不動産のリアルな口コミ・評判を紹介
三井住友トラスト不動産の利用経験があるユーザーからの口コミ・評判を紹介します。よい評判・いまいちな評判の両方を紹介するので、サービスの利用を検討するうえで、ぜひお役立てください。
以下は三井住友トラスト不動産のアンケート概要と総評です。
調査概要 | 三井住友トラスト不動産を利用したことがある方に向けたアンケート |
調査方法 | Web調査 |
調査項目 | ・サービスに対する満足度 ・売買価格についての満足度 ・利用して良かった点 ・利用して改善してほしい点 ・担当者の対応品質 |
調査期間 | 2023年8月9日~2023年8月22日 |
回答数 | 15 |
三井住友トラスト不動産のよい口コミ・評判
- 不安な点もすぐに解決してくれる
- 売却スピードが早い
- 資金決済等の手続きについて安心感して任せられる



三井住友トラスト不動産のイマイチな口コミ・評判
- 電話がかかってくるのは値段を下げる相談の時だけ
- 知識や対応のスピード感に差があった
- 本気で売る気がなければ門前払いされそうな雰囲気だった



三井住友トラスト不動産の口コミ・評判のまとめ
三井住友トラスト不動産の評判を確認すると、「不安な点もすぐに解決してくれる」「売却スピードが早い」「資金決済等の手続きについて安心感して任せられる」といった、ユーザーの気持ちを汲み取って対応してくれる点が高く評価されていました。
しかし、「電話がかかってくるのは値段を下げる相談の時だけ」「知識や対応のスピード感に差があった」という声も見受けられます。大手だから安心感があるとはいえ、担当者によって知識や対応の差があることが低評価につながっているといえます。
三井住友トラスト不動産の特徴
画像出典元:三井住友トラスト不動産公式HP
- 都市部の不動産を売却したい人
- 売却の丁寧なサポートが欲しい人
- 戸建て売却したい人
三井住友トラスト不動産は、三井住友信託銀行グループの不動産会社です。土地・一戸建て・マンションの売買だけではなく、投資用・事業用の不動産まで幅広く不動産流通に関する事業を営んでいます。
三井住友グループの情報網とコンサルティング力を活かして、質の高い仲介サービスを目指しています。拠点は、首都圏をはじめ中部・近畿・中国・九州の全75ヵ所です。
会社名 | 三井住友トラスト不動産 |
事業内容 | 不動産の売買・交換の仲介およびこれに付帯・関連するコンサルティング業務 |
設立年月日 | 2012年4月 |
三井住友トラスト不動産の運営会社
会社名 | 三井住友トラスト不動産株式会社 |
店舗数 | 75拠点 |
資本金 | 3億円 |
本社所在地 | 東京都千代田区神田錦町三丁目11番地1 NMF竹橋ビル |
代表者 | 取締役社長 粕谷 和彦 |
公式サイト | https://smtrc.jp/ |
三井住友トラスト不動産の4つのメリット
三井住友トラスト不動産で不動産の売却をするメリットは次の4つです。
- 仲介実績が多い
- サービスが豊富
- 幅広いサービス
- ネットワークを活かした集客力
それぞれのメリットについて1つずつ詳しく見ていきましょう。
メリット①仲介実績が多い
公益財団法人不動産流通推進センター発表によると、三井住友トラスト不動産の2022年の不動産仲介実績は8,226件でした。三井不動産リアルティグループ・東急リバブルといった流通大手各社のなかでは、第5位の取扱高および仲介件数です。
多くの仲介実績があるということは、顧客も多く購入希望者を多く抱えている可能性が高いです。売却物件として多くの顧客に紹介ができるということは、早期の売却にもつながります。
また、仲介実績が多い不動産会社は、売却のためのノウハウが豊富なため、不動産についてのトラブルや相談への対応も期待できるでしょう。
関連記事:東急リバブルの評判を徹底調査!実際の口コミやメリット・デメリットを紹介
“参考:公益財団法人不動産流通推進センター「2022不動産業統計集」”
メリット②豊富なサービスを提供
三井住友トラスト不動産では、お客様の不動産売却を成功に導くために、安全・安心・確実をキーワードに掲げてサポートをしています。売却のためのさまざまなサポートをおこなっていますが、中でも注目すべき5つのサービスを紹介します。
- 建物状況調査サービス・瑕疵保証サービス
- 建物状況調査(検査品質保証付)サービス
- 住宅設備修理サポート
- 土地測量調査サービス
- 空き家トータルサポート
三井住友トラスト不動産では、建物の状況を調査し不具合および欠陥を確認します。調査の結果によっては、買い主に瑕疵として報告ができるため、引き渡し後にトラブルを減らすことが可能です。
また、調査で問題がない場合でも、引き渡し後に雨漏りなどのトラブルが起こった場合は、検査会社が不具合の箇所を保証してくれます。住宅設備機器が故障した場合には。無償で修理してくれるサービスも提供しています。
その他にも、なかなか売却できない空き家を売るためのサポートや、土地測量をしてくれるサービスもあります。自分で業者に依頼して調査や修理をすることは可能ですが、費用がかかるデメリットがあるためお得なサービスを利用してみましょう。それぞれのサービスには利用条件があるので確認が必要です。
メリット③幅広いサポートが受けられる
三井住友信託銀行・三井住友トラスト・ローン&ファイナンスなどが三井住友トラストグループ企業です。グループ内の企業では、相続のために売却をする人や不動産を購入するために住宅ローンが必要な人、さらには資産運用を考えている人などに向けた、幅広いサポートを提供しています。
自分でそれぞれ行政書士や弁護士・金融機関を探して依頼することも可能ですが、グループ内で連携して、売却だけでなくローンや相続までまとめてサポートをしてくれるのは大きなメリットといえるでしょう。
関連記事:住宅ローンはどこに相談すべき?相談窓口の種類と相談する際の注意点
関連記事:住宅ローンのおすすめ銀行10選を徹底比較!
メリット④ネットワークを生かした集客力
2012年4月に中央三井信不動産とすみしん不動産が合併してできたのが、三井住友トラスト不動産です。合併によって、幅広い情報ネットワークを手に入れたことが強みといえるでしょう。
販売活動も、三井住友トラスト不動産に依頼することができます。グループ各社の社員や、提携先企業の社員に不動産の紹介をおこなったり、三井住友トラスト不動産の店舗や三井住友信託銀行のロビーにパネルを作成し展示するなど、ネットワークを活かし幅広く集客をおこなってもらえるでしょう。
三井住友トラスト不動産の3つのデメリット
三井住友トラスト不動産には、豊富なサポートやサービスを受けられるメリットがありますが、次のようなデメリットも存在します。
- エリアが限定的
- 他社との査定比較が難しい
- サービスに際立った特徴が少ない
関連記事:不動産売却するならどこがいい?大手と中小の違いや不動産会社のおすすめの選び方を解説
関連記事:不動産会社の上手な断り方を紹介!例文やNGな断り方を解説
デメリット①エリアが限定されている
三井住友トラスト不動産の店舗は75ヵ所です。全国どこにでもあるわけではありません。以下が対応エリアです。
対応エリア | 店舗数 |
首都圏 | 東京都(20)・神奈川県(9)・千葉県(3)・埼玉県(3) |
中部 | 愛知県(7) |
近畿 | 大阪府(11)・兵庫県(4)・京都府(3)・奈良県(1) |
中国 | 広島県(2)・岡山県(1) |
九州 | 福岡県(6)・熊本県(1) |
対応地域は限られていて、おもに都市部に店舗を展開しています。地方エリアの取扱いはあまり多くありません。近くに店舗がない人は利用ができないため、あらかじめ対応エリアであるかを確認しておきましょう。
デメリット➁特に目立った特徴が少ない
メリットとして無料で利用できるサービスを紹介しましたが、どのサービスも他の大手信託銀行系不動産会社で同様のサービスがおこなわれています。
特に際立ったサービスというわけではないため、他の不動産会社よりもサービスが豊富な不動産会社を探している人には、あまりおすすめできません。ただし、他の大手不動産会社と同じく三井住友トラスト不動産もサービスが充実しているため、サービスが悪くて不満を感じるということはないでしょう。
他の大手不動産会社と比較する際は、サービスの内容だけでなく、担当者との相性や不動産会社の得意なエリア・不動産種別などを比較して、自分に合うところを選びましょう。
デメリット③他社との査定比較が難しい
不動産売却をする前には、不動産の価値を知るために査定を依頼します。三井住友トラスト不動産に依頼しただけでは、三井住友トラスト不動産の査定額しかわかりません。1社のみ査定結果では、算出された査定額が妥当であるかの判断が難しいです。
より高く不動産を売却するためには、複数社から査定をしてもらい査定額を比較しましょう。不動産一括査定サービスを使えば、手軽に複数社から査定をしてもらえるため利用をおすすめします。
不動産会社選びで迷ったら不動産一括査定サイトを利用!
不動産会社選びで迷っている場合は、不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。簡単に複数の不動産会社の査定結果を比べることができます。

三井住友トラスト不動産と他サービスの違いを比較
三井住友トラスト不動産のサービスをより理解するために、同様のサービスを提供している三井のリハウス・住友不動産販売を比較をします。
比較項目 | 三井住友トラスト不動産 | 三井のリハウス | 住友不動産販売 |
2022年度取扱い高 | 5,503億6,600万円 | 1兆8,926億6,500万円 | 1兆3,961億円 |
2022年度取扱い件数 | 8,226件 | 41,183件 | 34,906件 |
2022年度店舗数 | 71店 | 219店舗 (※2024年2月時点) | 200店舗以上 |
前年比 | 14.2% | 6.9% | 8.6% |
対応エリア | 1都2府10県 | 1都1道2府15県 | 1都1道2府11県 |
三井住友トラスト不動産と他の不動産会社を比べると、取扱い高や取扱い件数は三井のリハウスや住友不動産販売のほうが多いです。しかし前年比率で考えた場合、他と比較すると三井住友トラスト不動産の取扱い高・取扱い件数はそれぞれ大きく増加していることがわかります。
店舗数は他の2社と比べると少ないため、三井住友トラスト不動産の店舗が近くにない場合は、三井のリハウスや住友不動産販売を利用するのも検討してみてもよいでしょう。
関連記事:三井のリハウスの不動産売却の口コミ・評判は?特徴やメリット・デメリットを紹介
関連記事:住友不動産販売の口コミ・評判は?特徴やメリット・デメリットを解説!
三井住友トラスト不動産で不動産売却をする流れ
三井住友トラスト不動産で不動産売却をおこなう場合、以下の5ステップで売却まで完了します。
- 売却の相談をする
- 媒介契約締結
- 売却活動
- 売買契約
- 不動産の引き渡し
1つずつ詳しく見ていきましょう。
関連記事:不動産売却の流れとは?必要書類や契約方法など7つのステップで解説
①売却の相談をする
最初に三井住友トラスト不動産に不動産売却の相談をおこないます。売却に関する要望や悩みがあれば必ず伝えましょう。
住み替えのために売却するのか、相続した不動産を売るのかでは、売却方法や提案プランが変わります。住宅ローンの残債がある場合など物件の状況でも異なるため、不動産会社に必ず伝えましょう。
関連記事:家の売却はローン中でも可能?5つの売却方法とオーバーローン時の注意点
②媒介契約締結
相談をしたあとは不動産の査定を依頼しますが、事前に自分でも調べておくとよいでしょう。算出された査定額と調べた結果を比べることができるからです。
査定方法には訪問査定と簡易査定の2種類があります。訪問査定とは現地に足を運び、不動産の状況や周辺の環境を査定に組み込んで算出する方法です。
一方、簡易査定の場合は、近隣の売出し事例といった類似物件のデータや、公示地価などの統計データをもとにして算出する方法です。現物を見ずに算出されるため、できるだけ正確な価格を知りたい場合は訪問査定を選びましょう。
査定金額に納得がいけば三井住友トラスト不動産と媒介契約を結びます。媒介契約には、専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般媒介契約の3種類があります。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
媒介契約できる不動産会社数 | 制限なし | 1社 | 1社 |
直接取引 | 可能 | 可能 | 不可 |
売却活動の報告頻度・義務 | 報告義務なし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
レインズへの登録義務 | なし | あり | あり |
おすすめの人 | 不動産会社を比較して売却したい人 | どの媒介契約にするか迷っている人 | 自分で買い主を探さない人 |
レインズへの登録義務や販売状況報告義務の有無など、それぞれ内容やメリット・デメリットが違う契約です。そのため違いを知り自分に合った方法を選びましょう。
関連記事:レインズは個人で閲覧はできる?利用できるケースとレインズの概要
関連記事:不動産見積もりとは?無料と有料の違いや依頼する方法を解説
③売却活動
媒介契約を締結したあとは、査定金額を元に売却金額を設定しましょう。依頼を受けた不動産売却の最適なプランを考え、売却活動をおこないます。公式ホームページへの掲載や、不動産ポータルサイトへの掲載・チラシの配布やグループ内企業への紹介など、広く買い手を募る活動をしていきます。
不動産の購入希望者が現れたら不動産の内覧対応をおこないましょう。不動産会社に任せることも可能ですが、売り主が立ち会い、説明や案内をおこなうのが一般的です。
④売買契約
買い主が見つかれば売買契約を締結します。買い主・売り主双方が納得して契約を進められるよう、具体的な価格や条件の交渉は三井住友トラスト不動産がおこなってくれます。
取引の万全を期すための物件再調査や、重要事項の説明・必要な書類の説明なども、三井住友トラスト不動産がおこなってくれるため安心です。
関連記事:不動産売却の必要書類は?タイミングごとに揃えるべき書類や取得方法を解説
⑤不動産の引き渡し
売却する不動産に売り主が居住している場合は、引き渡し日までには引越しを済ませましょう。
取り決めた引き渡し日までには、公共料金の清算なども済ませます。引き渡し当日は残代金の受領をし、所有権移転登記をおこない物件の引き渡しをして完了です。
三井住友トラスト不動産に関するよくある質問
最後に、三井住友トラスト不動産を利用する人によくある質問を紹介していきます。同じような疑問がある人は、依頼をする前にきちんと解決しておきましょう。
- 三井住友トラスト不動産がおすすめの人は?
- 仲介手数料は値引きできる?
- キャンペーンはあるの?
三井住友トラスト不動産がおすすめの人はどのような人?
三井住友トラスト不動産がおすすめの人は以下のような人です。
- 対象エリア内の人
- 戸建ての売却を考えている人
- 売却の手厚いサポートが欲しい人
戸建て売却を得意とし手厚いサポートやサービスを強みとしている会社です。そのため、対象エリア内で、戸建て売却をしようとしている人におすすめといえるでしょう。また不動産売却が初めてでも安心して売却できるようなサポートやサービスが用意されているため、不動産売却が初めての人にもおすすめのサービスです。
仲介手数料の値引きはある?
三井住友トラスト不動産が仲介した場合でも他の不動産会社でも、売買が成立した場合は仲介手数料を支払わなければなりません。仲介手数料は、法律で上限金額が決められています。大手の不動産会社の場合は値引き交渉が難しい傾向にあります。
成約価格 | 仲介手数料上限 |
200万円以下 | (成約価格(税抜) × 5%)+ 消費税 |
200万円超~400万円以下 | (成約価格(税抜) × 4% + 2万円)+ 消費税 |
400万円超 | (成約価格(税抜) × 3% + 6万円)+ 消費税 |
仲介手数料は不動産売買が成立した場合の成功報酬として支払います。
キャンペーンはおこなっている?
2023年8月現在では、成約者への特典として、再契約割引特典があります。これは過去に三井住友トラスト不動産を通じて購入または売却した人が、再度購入または売却をした場合に仲介手数料を割り引くという特典です。
また、紹介特典のキャンペーンも開催中です。過去に利用した人が三井住友トラスト不動産を紹介し、紹介者が不動産売買をおこなうと、双方に謝礼または仲介手数料の割引きをおこないます。
過去には売却サポートキャンペーンなどもおこなっていますが、各営業所でもキャンペーンを開催しています。詳しくは最寄りの店舗に確認してみてください。
まとめ
三井住友トラスト不動産は仲介実績が多く売却のサポートやサービスが多くあるという特徴を持つ会社です。三井住友グループのネットワークを活かし幅広く集客をおこなっています。
しかしエリアは限定されているため、エリア外の人は利用できないことや他社との査定額の比較は難しいといったデメリットもあります。気になる人は、ぜひ三井住友トラスト不動産に相談してみましょう。
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